釧路労災病院では1名の認定看護師が2017年に特定行為研修を修了し、特定認定看護師として活動しています。2020年度より院内で特定行為研修を開始し、2020年度には3名、2021年度には2名、2022年度には1名、さらに2023年度には1名の看護師が研修を修了しました。
現在、10の特定行為研修修了者が、それぞれの領域、区分で活躍しています。
釧路労災病院の特定行為研修修了者の領域、区分、人数、看護師名は以下の通りです。
領域 | 特定行為区分 | 研修修了者 | |
人数 | 看護師名 | ||
創傷管理 | 栄養及び水分管理に係る薬剤投与 | 2 | 中村公子 佐藤舞笑 |
創傷管理関連 | |||
創部ドレーン管理関連 | |||
救急・集中 | 栄養及び水分管理に係る薬剤投与 | 3 | 神田有輝 橋本昂宏 玉澤麻美 |
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 | 1 | 橋本昂宏 | |
動脈血液ガス分析関連 | 1 | 神田有輝 | |
精神および神経症状に係る薬剤投与関連 | 1 | 玉澤麻美 | |
感染管理 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与 | 2 | 松浦理沙 阪本菜摘 |
感染に係る薬剤投与関連 | 2 | 松浦理沙 阪本菜摘 | |
栄養に係るカテーテル管理(CVC) | 1 | 松浦理沙 | |
糖尿病ケア | 栄養及び水分管理に係る薬剤投与 | 1 | 大田愛 |
血糖コントロールに係る薬剤投与関連 | |||
術中麻酔管理領域 |
栄養及び水分管理に係る薬剤投与 術中麻酔管理領域 | 2 | 竹浪さつき 中田沙織 |
創傷管理
創傷管理関連
創部ドレーン管理関連
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
中村 公子
佐藤 舞笑
私たち二人は日本看護協会の『皮膚・排泄ケア認定看護師』の資格を取得しています。そして、認定看護師の活動をする上で、その資格に関連する特定行為の研修を受けました。現在は『特定認定看護師』の名称を受け、医師の包括的指示の下、独自の裁量で“創傷に関連する治療・ケア”を実践しています。
救急・集中
呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連 橋本 昂宏
私は2021年度に特定行為研修(人工呼吸療法に係るもの関連)を修了しました。
研修を通して解剖生理学やフィジカルアセスメント、臨床推論などの科目を学び、人工呼吸器を装着する患者さんに生じる身体侵襲について具体的なイメージを持ちアセスメントを行い看護実践につなげる力が身について来ていると実感しております。
まだまだ特定行為実践の件数も少なく、臨床の場で実践をどのように広げていくか日々模索しているところではありますが、安全で質の高い看護を提供できるよう、日々精進して参ります。
動脈血液ガス分析関連
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
神田 有輝
2020年度に動脈血液ガス分析関連の特定行為研修を修了し、2021年は病棟勤務で実働し、動脈ライン確保・直接動脈穿刺法による採血を計72症例経験しました。現在は手術室に勤務をしており主に動脈ライン確保を中心に活動しています。手順書に基づいた自己の判断による特定行為の実施はまだありませんが、臨床推論をもとに診る医学的視点と看護的視点を組み合わせた診療の補助として、適切な処置をタイムリーに実施することで患者さんの早期回復に貢献していく事ができればと考えています。
糖尿病ケア
血糖コントロールに係る薬剤投与関連
栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連
大田 愛
私が所属している部署を含め、腫瘍が原因で高血糖となりインスリン導入して入院される患者さんや、術後も血糖コントロール不良となる患者さんが多くいらっしゃいます。その中で現在は、週3回の糖尿病外来や病棟で修得した専門的知識を活かし、早期に患者さんの病状を判断し、医師と相談して手順書に基づきインスリン投与量の調整や補液の調整に関わっています。
近年インスリン・糖尿病薬も多種多様になってきています。何かお困りのことがありましたらご相談ください。宜しくお願いします。