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研修医

初期臨床研修プログラム

臨床研修病院について

当院は、厚生労働省の指定を受けた「基幹型臨床研修病院」です。
臨床研修は、平成16年度から診療に従事しようとするすべての医師に義務付けられており、当院では、より安全に充実した研修を実施するために、各診療科に複数名の臨床研修指導医及び上級医、そしてメディカルスタッフを指導者として設置し、外来、病棟の研修を行っています。そこで、臨床研修医が臨床経験を積むために患者さんの同意の下診察をさせていただく場合がございますが、ご理解の上、ご協力くださいますようお願いいたします。

病院長

臨床研修理念・臨床研修基本方針

臨床研修理念

最新の知識と技術に基づき、良質で信頼される医療を実践できる医師の育成を目指す。

臨床研修基本方針

  • 安全で質の高い医療を実践する。
  • 患者さんの権利を尊重し、十分な説明と同意に基づく医療を実践する。
  • 透明性の高い医療を実践する。
  • 地域住民と勤労者の健康づくりのために、予防医療を実践する。
  • 労災病院で研修する意義として両立支援を認識し、勤労者医療を実践する。

プログラムの目標

医師として、プライマリケアに対処しうる第一線の臨床医、あるいは高度の専門医のいずれを目指すにも必要不可欠な初期診療に関する基本的な知識、技能及び医師に必要な基本的態度、判断力の修得を目的とする。
一般的初年度臨床研修目標は以下のとおりである。

  1. すべての臨床医に求められる初期診療の基本的臨床能力を身につける。 バイタルサインを正しく把握し、生命維持に必要な初期の処置を的確に行うことができる。 初期診療に必要な最小限の情報収集ができ、迅速に検査、治療計画を立て指示し、かつ実施する。
  2. 頻度の高い疾患や外傷の診断と治療ができる。
  3. 救急の初期治療ができる。
  4. 適切なタイミングで、他科及び上級医にコンサルテーション紹介できる。
  5. チーム医療をよく理解し、他の医師及び医療メンバーと協調できる。
  6. 医療情報、診療内容を正しく記録でき、正確に他に伝達できる。
  7. 保険診療や医療に関する法令を遵守できる。
  8. 患者及びその家族との信頼関係を醸成できる。
  9. 疾患の予防、健康管理、リハビリテーションについて理解し、基本的医療計画ができる。
  10. 末期患者を全人的に理解し、身体症状の管理のみでなく、社会的、宗教的などの側面にも対処できる。

研修の特長

釧路労災病院では、皆さんの成長を最大限に引き出すための恵まれた研修環境を提供しています。

勤労者医療を深く学ぶ

勤労者医療を深く学ぶ①
勤労者医療を深く学ぶ②

当院は、被災労働者の職場復帰支援や勤労者の健康確保において中核を担う病院です。
研修では、労災疾病の予防から治療、リハビリ、職場復帰まで一貫した医療を実践的に学べます。
具体的には、勤労者医療総合センターでの検診・地域医療や生活習慣病対策、産業保健科での特殊健診や「働く女性のための外来」への参画を通して、幅広い知識と経験を積めます。
さらに、産業保健推進センター業務の見学や、実際の産業医活動(職場巡視体験、労働災害・労災保険の理解、救急処置の実践など)を通じて、医師としての専門性を高めながら、勤労者の健康を包括的に支える視点を身につけられるのが大きな特長です。

⾃主性重視の研修設計

当院では、必修科⽬と選択必修科⽬を基礎に、研修医⼀⼈ひとりの⾃主性を最⼤限に尊重したローテーションプログラムを作成しています。
興味や将来の⽬標に合わせて、あなただけの研修計画を⽴てることが可能です。
また、医師としての確かな基礎⼒を養うため、原則毎⽉「臨床研修総合講座」を開催し、幅広い知識と実践⼒を習得できます。3⽉にはCPC(臨床病理検討会)も実施し、多⾓的な視点から症例を深く考察する機会を提供しています。

管理運営体制

  1. 釧路労災病院臨床研修委員会がプログラムの管理・運営を行う。
  2. 釧路労災病院臨床研修委員会は、プログラム及びその評価について検討し決定する。
  3. このプログラムの最終責任者は、釧路労災病院長であり、研修終了認定は病院長が行う。

臨床研修プログラムについて

研修プログラム

1~4週 5~8週 9~12週 13~16週 17~20週 21~24週 25~28週 29~32週 33~36週 37~40週 41~44週 45~48週 49~52週
1年次 内科(※) 神経内科 外科(※) 外科系(選択科目) 麻酔科 救急部門
(釧路労災病院)
2年次 地域医療 小児科 産婦人科 精神科 保健・
医療行政
自由選択
(協力病院) (釧路赤十字病院、市立釧路総合病院) (釧路保健所) (釧路労災病院、釧路赤十字病院、市立釧路総合病院、旭川医科大学病院)
  • 各診療科の必須研修期間を参考として載せておりますので、ローテートする診療科の順序等はできるだけ希望を尊重できるよう、個々の研修医によって変わります。

備考

研修期間

  1. 1年次

    内科神経内科外科麻酔科救急部門を必修とする。
    期間は、内科24週、神経内科4週、外科4週、自由選択科目(外科系)8週、救急部門(うち麻酔科4週)12週である。
    なお、内科及び外科において一般外来の並行研修を行う。(4週以上)

  2. 2年次

    保健・医療行政、地域医療精神科小児科産婦人科を必修とする。必修科目の期間は、保健・医療行政1週以上、精神科4週、小児科4週、産婦人科4週、地域医療4週(一般外来及び在宅診療の並行研修含む)である。
    選択科目期間(35週)は、自由に選択科目を選んで研修する。選択可能科目は、内科神経内科外科麻酔科整形外科脳神経外科泌尿器科眼科耳鼻咽喉科リハビリテーション科放射線科である。また、釧路赤十字病院の小児科、産婦人科、精神科の3科目についても選択できる。産婦人科、精神科、皮膚科の3科目は市立釧路総合病院でも選択できる。35週間1つの科目を研修することも可能であるし、2科目以上を組み合わせて研修することも可能である。希望があれば、釧路赤十字病院、市立釧路総合病院等での研修(4週単位)も可能である。例えば、釧路赤十字病院での内科(糖尿病・膠原病)、市立釧路総合病院での心臓血管内科・救急科・呼吸器内科である。

研修内容と到達目標

研修内容は、各診療科別プログラムに記されているとおりである。それぞれのプログラムに従って研修する。

研修医の勤務時間

8:15~17:00を原則とする。ただし、受け持ち患者の状態あるいは救急患者の受け入れなどのために、上記勤務時間以外に診療に当たることは、しばしばある。

教育に関する行事

プログラムに記されているとおり、所属診療科の行事に出席することとする。
さらに、院内で開催される研修会、講演会などにも出席することとする。

研修協⼒病院及び施設

  • 市⽴釧路総合病院(釧路市春湖台1番12号)
    研修内容:精神科‧⼩児科‧産婦⼈科(他受⼊が可能な診療科)
  • 釧路⾚⼗字病院(釧路市新栄町21-14)
    研修内容:⼩児科‧産婦⼈科 (他受⼊が可能な診療科)
  • 町⽴中標津病院(標津郡中標津町⻄10条南9丁⽬)
    研修内容:地域医療
  • 町⽴厚岸病院(厚岸郡厚岸町字住の江町3番地)
    研修内容:地域医療
  • 北海道釧路保健所(釧路市花園町8番6号)
    研修内容:保健‧医療⾏政
  • 旭川医科⼤学病院(旭川市緑が丘東2条1-1-1)
    研修内容:選択科⽬で受⼊が可能な診療科

指導体制

釧路労災病院では、20名を超える医師が臨床研修指導医講習を受講し、各診療科で研修医への指導を⾏っています。
また、研修期間を通じて、研修医⼀⼈ひとりに経験豊富なメンターがつき、個別のサポートを提供します。
定期的な⾯談を通じて研修の進捗を確認し、⽇々の疑問や不安に寄り添った指導を⾏うことで、皆さんが⾃信を持って臨床に取り組めるよう、全⼒で⽀援します。

研修医評価

各研修診療科では、研修期間中随時研修医に⾃⼰評価を⾏わせる。指導医は随時当該⾃⼰評価結果を点検し、研修医の到達⽬標を援助する。
また、研修終了時点で研修委員会は研修結果及び問題点について検討する。

  • 臨床研修評価システム(EPOS)が導⼊された場合は、EPOCによる評価のみを⾏う。

先輩研修医の声

手厚い指導と豊富な症例に恵まれた充実の研修環境

初期臨床研修医 / 獨協医科大学卒業

釧路労災病院では、手厚く熱心に指導していただける先生方のもと、医師の一員として様々な経験を積むことができる環境が整っています。
上下部内視鏡や腹部エコー、手術等の手技も早くから実際に経験することができ、その際にはもちろん上級医の先生方が丁寧に指導してくださいます。
外来や救急対応の問診や初期対応も「まずはやってみる」の精神の元、初めは戸惑うことがあっても自分で実体験し、反省を活かすことで、どんどん成長することができます。 労災病院のいずれの科も道東各地から集まる症例が豊富であり、上級医の先生方も熱心に指導してくださるため、実際に患者さんと関わりながら、研修2年間の大切な期間を充実したものにすることができます。Common diseaseはもちろんのこと、珍しい疾患も多く、上級医の先生方も様々な分野に精通しているため、一つ一つの症例の診断から治療・その後のフォローアップまでしっかりと学ぶことができます。
研修医の定員も3人と少数のため、手技が取り合いになることもなく、一人一人手厚い丁寧な指導をしていただけます。コメディカルの方々にもすぐに顔と名前を覚えていただけるので、仕事もスムーズに進めることができるのはとてもよかったです。
労災病院にない小児科、産婦人科は釧路赤十字病院、精神科、循環器科等は市立釧路病院にて研修できるため、近隣の病院の先生方や研修医同士のつながりも作ることができます。

福利厚生もよく、高い基本給、宿舎も病院のすぐ真横に完備されており、生活面では何も困ることはないです。病院の近くにスーパーやドラックストアもあり、生活環境も比較的整っています。病院内にもコーヒーショップや売店、レストランも完備されており、朝・昼・夕食は申し込めば医局食堂にて用意してもらえるので、普段の食事面も心配ありません。

釧路は冬寒いですが、雪が少なく、夏は涼しいため、北海道出身ではない私でも過ごしやすい土地です。お寿司や炉端焼きといった海鮮も美味しく、焼き肉等のお肉が美味しいお店もたくさんあります。また病院から空港まで約20分程度と近いため、東京や札幌、大阪の各都市へのアクセスもいいです。
ぜひ一度、釧路労災病院にお越しいただき、実際に環境や研修医の仕事ぶりを見てみてください。
そして、研修病院の選択肢の一つに加えてもらえたら嬉しいです。

フィードバックと多職種連携が支える実践的な研修環境

初期臨床研修医 / 北海道大学卒業

研修をさせていただいている立場から、当病院の研修病院としての特徴を述べさせていただきます。
研修体制では、実際の現場で頭と体を動かしながら行動をさせていただく中で、綿密なフィードバックが受けられる点が特徴的です。
手技に関しては指導医の指導、研修医同士での施行ののち、指導医の監督の下すぐに実践する機会をいただけるため、多くの経験を積むことができます。
救急外来の初診や術前カンファレンス症例のプレゼンテーションなど幅広く役割を与えられ、その都度ローテーション科の数多くの先生方から丁寧な評価点や改善点のご指摘をいただくことができます。そのような経験が次の似た場面に生かされており、非常に充実した研修をさせていただいております。
医師以外の医療スタッフの方々との距離が近いことも研修のしやすさにつながる特徴です。研修会や月一回行われる研修医講座を通じて、幅広い職種の方々と顔の見える関係となりました。また、ときに臨床上困っている点について障壁なくご相談させていただいております。
研修期間中は当院だけではなく、ときに釧路赤十字病院、市立釧路総合病院など近隣の病院を往来する形で行います。したがって当院にはない科を回ることが可能であり、選択科目の選択に不自由はありません。また、他病院の研修医と研修を通じて交流を持つこともできました。
当院には、東は根室から、北は羅臼からといったように日々膨大な範囲から様々な背景の患者様が訪れます。故に日々の業務において先ほど述べたような多職種との連携、他院との交流がより一層重要になる場面が多いと感じております。そのような環境の中で研修を行っているので、当院にとどまらず地域全体で様々な職種の方々のご協力をいただきながら研修に励むことができます。
基本給が比較的高い、徒歩圏内に宿舎があるといったように福利厚生が充実しているという点も研修病院として良い点であると感じています。
余談となりますが、当院のある釧路は自然豊かであり、周囲には先ほども述べたように最東端の根室や世界遺産をもつ羅臼などの地域もあります。休日には大自然を味わうことも一興です。
釧路という地域、また釧路労災病院という病院での研修実際に見ていただくことで魅力的に感じる点もあると思いますので、是非一度見学にお越しください。

NPO法人卒後臨床研修評価機構の認定

NPO法人卒後臨床研修評価機構の認定

当院は、NPO法人卒後臨床研修評価機構(略称 JCEP)による第三者評価を受審し、令和5年2月1日付けで認定(4年)を受けました。釧路市内では1番目の認定病院となります。引き続き研修体制の充実に取り組むと共に、今後とも若手医師の育成にご協力の程よろしくお願い致します。

卒後臨床研修評価とは

臨床研修病院の書面調査と訪問調査を通して研修プログラムや研修状況の評価を行うものです。第三者による評価を受審し、研修プログラムの保証、臨床研修病院の質の改善・向上を促進することにより、地域の方々が安心して受診できる病院、地域が求める良い医師を育てる研修プログラムを標準化させることを目的としています。

認定証

認定証

年次報告書

募集要項‧応募⽅法

募集定員、応募及び選考⽅法などは、こちらからご確認ください。

個別病院⾒学‧説明会のお申し込み

医学生病院見学・マッチングWEB面接のご案内

  • 令和8年度採用初期臨床研修医募集受付中です。(こちらをご確認下さい
  • 病院見学なしで、マッチングWEB面接「Zoom」のみの申し込みも可能です。

病院見学をご希望の方は、病院見学申込書、もしくは「病院⾒学申し込みフォーム」よりお申し込みください。

担当者 釧路労災病院 総務課採用担当
住所 北海道釧路市中園町13番23号
電話 0154-22-7191(代)
FAX 0154-25-7308
メール soumu@kushiroh.johas.go.jp
  • 交通費、宿泊費、昼食代を当院にて負担いたします。
    交通費は見学後日に当院規定額をお支払いいたします。
    宿泊・昼食の手配は当院でいたします。

個別病院⾒学‧説明会の
お申し込み

病院⾒学は随時開催しております。
当院の雰囲気や実際の研修を、ぜひ肌で感じてみてください。