4階西病棟は、緩和ケア病棟《れぽふる》です。がんの積極的治療ではなく、体のつらさや気持ちのつらさの治療とケアを積極的に行います。日常生活に近い暮らしができるよう、手料理を作れるキッチンスペースや休憩などに利用できる談話スペース、普段の仕事を継続できるようにパソコン等を設置した就労支援会議室を設けています。多職種チームで情報共有し、患者さんやご家族の意向を尊重しながら、最期まで自分らしく生きることができるよう支援しています。
5階東病棟は内科病棟ですが、釧路管内唯一の血液内科病棟でもあります。
クリーンルームが設備され、血液疾患の患者さんが多く療養されています。当院で行える自家末梢血幹細胞移植、大学病院・血液内科専門の病院と連携して造血幹細胞移植に向かう患者さんへの療養環境の調整や、移植後のフォローに力を入れています。また、血液以外のがん患者さんへも対応し化学療法を受ける患者さんが多くいらっしゃいます。患者さんが治療を継続しながらも、住み慣れた場所でその人らしく生活していけることを願い、看護を行っております。
内科の病棟です。
腫瘍内科や消化器内科の患者さんが多く、化学療法や内視鏡的処置を行う病棟です。また、肺炎や終末期患者さんも多く入院しています。本人や家族の意思決定を大切に、ケアを提供しています。新型コロナウイルス感染症が発生して以降、ご自宅で最期まで過ごしたいという希望が多く聞かれるようになり、院内のリハビリ技師やケースワーカー、薬剤師、また地域と連携し退院前訪問や退院後訪問にも積極的に介入しています。
スタッフは、20~30歳代の若い看護師が多く、日々学習を積み重ねながら患者中心のベッドサイドケアを心がけて実践しています。
6階東病棟は、神経内科・耳鼻咽喉科・歯科口腔外科・内科の混合病棟です。
神経内科では、ALSやパーキンソン病といった国の指定難病を、耳鼻科では、子どもの中耳炎から頭頸部腫瘍に至るまでの聴覚・嗅覚・味覚といった複数の感覚器疾患を、歯科口腔外科では歯の疾患から口腔がんなどのケアを行っています。当病棟では子どもから超高齢者まで様々な障害を抱えた方が多く入院し、その人がその人らしく、尊厳がまもられ、安心して生活できるようスタッフ全員が日々研鑽し、チームワークを発揮しています。
6階西病棟は脳神経外科病棟です。脳卒中をはじめ脳腫瘍や頭部外傷、脊椎疾患の方が入院しています。意識障害や運動障害、言葉が上手く話せない、食事が飲み込みづらいなどの後遺症を残し懸命にリハビリテーションを受けながら入院生活を送っています。そのような患者さんやご家族の思いを受け止め、その人らしくより良い生活を過ごしていただけるよう、寄り添った看護を提供しています。また、機能維持と回復のために多職種と協働し看護ケアの中にリハビリを積極的に取り入れています。チームワークが良く、情報共有を密に行い、明るく元気に患者さんのベッドサイドでケアをしています。
7階東病棟は整形外科病棟です。
変形性の関節疾患や脊椎疾患などの手術を受ける患者さんや、転倒や交通事故などで突然の外傷や骨折を受けた患者さんが入院してきます。運動機能に関連した疾患がほとんどで、生活に直接影響する事が多くあります。地域との連携を大切にし、患者さんが住み慣れた場所で、その人らしい生活ができるよう様々な職種と連携し支援しています。そのためチームワークもよく、明るく、活気ある病棟です。
8階東病棟は外科と泌尿器科の病棟です。主に消化器・乳腺疾患、泌尿器科領域の周手術期や急性期、化学療法を受けられる方が入院されています。療養の意思決定、疾患からの回復、社会復帰に向けての一連の過程で、患者さんとご家族に寄り添うことを大切にしております。ストーマ造設後のセルフケアの獲得や社会復帰、入院中から仕事との両立支援など、院内の看護師間、多職種、地域との連携を図っています。
患者さんを尊重し、安心して療養生活、社会復帰ができるよう、病棟全体でスキルアップを行っています。
8階西病棟は、住み慣れた在宅や介護施設等の生活の場へ戻ることを前提とした、地域包括ケア病棟です。急性期治療の後の症状観察やリハビリテーション、医療・介護の継続のための調整のほか、介護者の休息のためのレスパイト、新たな生活の場が必要となる患者さんの入所までの療養といった様々なケースに対応しています。
入院期間が最長60日以内と制限はありますが、その人に関わるあらゆる人たちと連携し、時々入院しながら基本は在宅でその人らしい生活ができるよう、支援させていただきます。
中央手術室では27名の看護師、看護補助者が勤務しております。手術室は全10室あり、日々の手術のほか、緊急手術にも麻酔科医3名と共に臨床工学士をはじめとするメディカルスタッフと連携し、24時間・年間約3000件の手術に対応しています。手術を受けられる患者さんへは術前面談を行い、手術までの流れの説明や疑問などにお答えしております。また、術後訪問で手術後の患者さんの状況確認や術前・術中の看護について感想を伺い、手術室看護の質向上と安全・安心な手術を提供できるよう努めています。
疾病を抱えながらも住み慣れた地域で生活ができるように、職員が一丸となりサポートできる体制を整えております。いつでも気軽に声をかけてください。地域に貢献できる病院として顔の見える外来を目指しています。来院される患者さんや家族、それを取り巻く周囲の人々を生活者として捉え、地域の方々が安心して受診できる病院として一人ひとりに寄り添ったケアができるよう努力しています。また、急性期病院としても救急患者さんの受入れをスムーズに行えるよう、他部門との連携も密に行っています。
化学療法センターは、2016年12月に16床に増床し4階に移設しました。現在は21床で稼働しております。リクライニング椅子とベッドがあり、個室も3部屋完備しています。広く開放的なスペースで、ゆったりと治療を受けて頂けるような環境にしました。遠方から来る患者さんも多く、待合室は広く足を伸ばせる場所も設けました。抗がん剤治療は、副作用や日常生活への支障など不安を抱える患者さんは多いです。治療開始前に化学療法センターを見学していただき、治療のスケジュールや副作用、日常生活への注意などを説明し、少しでも安心して治療が受けられるように支援しています。
血液浄化センターは看護師6名と臨床工学技師1名で稼動していますが、医師、栄養士、薬剤師、MSW、地域医療連携室など多くの職種や部門と連携しています。当センターに通院する患者さんは、高齢化などにより、生活上の不便・不安を抱える方も少なくありません。多職種連携や看護師の関わりを通じて、患者さんが安心して透析をうけられるよう取り組んでいます。また、透析看護認定看護師、慢性腎臓病療養指導看護師、フットケア指導士などのキャリアアップがかなう部門でもあります。是非一緒に働きましょう、お待ちしています。
地域医療支援病院の玄関口として、入院が決まったときからの今後の生活に眼を向けた支援を行うPFM看護師、住み慣れた地域で安心して生活できるための調整を行う退院調整看護師が医療ソーシャルワーカーなど、多職種で皆様の療養生活を支えています。治療と就業との両立支援など相談にも応じますので、お気軽にご相談ください。